千歳リハ大 健康コラム

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2017.06.23 更新

運動は認知症予防にも効果的です

これまでの研究で、「歩行や運動をすることが認知症を防ぐ」という報告が数多く示されるようになりました。具体的には、スポーツ習慣のある人、散歩やハイキングをする人、歩行などで足をよく使用している人、がより認知症になり難いようです。
近頃では、17か国で27,000人(うち5,000人は12年もの追跡調査を実施)の大規模な研究で、歩行スピードが時速3.5km以下となると、認知症発症率が約2倍に増加しているという結果も明らかになりました。
また、日本人を対象とした最新の研究では、歩行時間が1日30分未満の方に対して1日1時間以上歩く方では認知症発症の危険が下がるという結果も示されています。
以上のことから、認知症予防のためには時速3.5km(分速約58m;不動産広告に使われる「徒歩所用時間」は1分当たり80mですから結構早いですよ)以上で1時間の歩行が認知症予防の「目標」となります。
しかし、こんなに早く歩けない方や1日1時間もとても歩けないという方は、3-6ヵ月かけて少しずつ歩行スピードと歩行時間を増やしていくことが大切です。
また、運動が苦手な方は、先ずは生きがいや趣味、家庭や社会で役割を持つことも知的な健康に効果的であることも分かっています。
北海道千歳リハビリテーション大学では、科学的な裏付けを基にして運動機能・認知機能に対する個別のトレーニングメニューを実践していただく「健康増進教室」を毎月2回実施しています。興味のある方は、是非一度遊びにいらしてみてください。

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