地域に住む高齢者や子どもに向けた「健康増進教室」「地域サロン活動」「運転寿命延伸講座」「こどもスマイル」などの活動に参加できます。計画や指導に加え、実際の交流を通じ、コミュニケーション力や柔軟な対応といった現場に求められる力が身につきます。
身体面(からだ)と認知面(あたま)の分野では、身体と記憶機能を回復させる支援方法を、心理面(こころ)では心のケアの仕方を、しっかりと身につけられる授業を展開しています。環境面においては、生活機能を高める道具の作成や空間づくりを学ぶことができます。
臨床実習に必要とされる1 年次から3 年次までの学習内容を、本番前までに120時間の演習でしっかりと復習します。実技60 時間、症例検討60 時間を担当教員による小グループ制で行っていきます。
※OSCE(オスキー:Objective Structured Clinical Examination)とは、現場に必要な判断力・技術力・マナーなどを評価する客観的臨床能力試験のことです。この試験で苦手部分を把握し、改善して実習本番に備えます。
3年次から専攻独自の対策プログラムが始まり、復習会や小テスト、教員のオリジナル問題で実力を強化します。4年次からは全ての国家試験出題範囲の復習を行い、全国模試を受験します。模試の結果は大学独自の分析で苦手分野や要対策分野をいち早く認識して、優先して学習していきます。
また、長期間にわたる国家試験学習は心身ともに負担がかかりますが、モチベーションを高めて国家試験学習を続けていけるように教員が援助していきます。前身校から30年にわたり培った国家試験対策のノウハウをフル活用し、国家試験合格を目指します。
作業療法士は、生活機能の向上を図る医療専門職。
英語で「Occupational Therapist」といい、医療や保健福祉の現場では、「OT」と呼ばれています。
作業療法士は、「人は作業(= 生活行為)をすることで健康になる」を理念に、病気や障がいを持った(持つ可能性のある)人の健康と幸福度を高めるための専門職です。この作業とは、食事や入浴から、仕事や趣味まであらゆる活動を指しています。作業療法士は、「その人らしい」生活を送るための精神的なケアも行うことから、身体、脳、心、それぞれの働きについての学問領域が土台となります。
治療・支援の方法は、対象者が大切にしている作業を把握するところから始まります。小さな子どもの着替えや高齢者の趣味活動など、人生のあらゆる機会に活躍のフィールドがある仕事です。
医療機関