Occupational
Therapist
健康科学部/リハビリテーション学科 作業療法学専攻

「生活」のスペシャリスト
作業療法士は、生活に必要な能力やその人を取り巻く環境に介入し、生活機能の向上を図る医療専門職です。本専攻では、OT(Occupational Therapist)と呼ばれる作業療法士を養成します。
  • 募集人員
    30名
  • 修業年限
    4年
  • 取得学位
    学士(作業療法学)
  • 資格
    作業療法士
国家試験合格率95.8% 全国の合格率:85.8%

本専攻の強み

  • POINT1 様々な講座・教室を実施 地域貢献で現場力が身に付く

    地域に住む高齢者や子どもに向けた「健康増進教室」「地域サロン活動」「運転寿命延伸講座」「こどもスマイル」などの活動に参加できます。計画や指導に加え、実際の交流を通じ、コミュニケーション力や柔軟な対応といった現場に求められる力が身につきます。

  • POINT2 疾患・症状の影響と支援を具体的に学ぶ 心のケアの仕方も学習

    身体面(からだ)と認知面(あたま)の分野では、身体と記憶機能を回復させる支援方法を、心理面(こころ)では心のケアの仕方を、しっかりと身につけられる授業を展開しています。環境面においては、生活機能を高める道具の作成や空間づくりを学ぶことができます。

  • POINT3 120時間の演習で安心して実習へ 質の高い臨床実習教育

    臨床実習に必要とされる1 年次から3 年次までの学習内容を、本番前までに120時間の演習でしっかりと復習します。実技60 時間、症例検討60 時間を担当教員による小グループ制で行っていきます。

臨床実習の流れ

早くから臨床見学を行い、段階的に経験を積む実習プロセスで、
現場に通じる力を育みます。

臨床実習の流れ

※OSCE(オスキー:Objective Structured Clinical Examination)とは、現場に必要な判断力・技術力・マナーなどを評価する客観的臨床能力試験のことです。この試験で苦手部分を把握し、改善して実習本番に備えます。

カリキュラム

1年次
作業療法士の基礎力を築く
大学での学び方や医療人に求められる教養、作業療法士に必要な基礎医学を中心に学びます。
作業療法士としての基本的な知識や人間性、コミュニケーション能力を身につけます。

教養科目

教養科目

専門基礎科目

専門基礎科目

専門科目

専門科目
PICK UP!作業療法概論
作業療法は、リハビリを通じて人々の生活を支える仕事です。本科目では、作業療法の基本的な考え方や対象となる分野、評価や治療の流れを学びます。また、患者様一人ひとりの生活に寄り添うために必要な視点を養い、社会に貢献できる作業療法士を目指す使命感を育みます。
PICK UP!臨床見学セミナーⅠ
臨床見学実習に向けて、医療現場で求められる責任ある行動やチームワークを学びます。講義やグループワークを通じて、患者様や病院スタッフとの適切な関係を理解し、実習記録やデータ管理の方法も習得します。また、作業療法士に必要な思いやりや人間性を育み、実習にふさわしい姿勢を身につけます。
2年次
臨床医学の知識を深め作業療法評価を学ぶ
リハビリが必要となる疾患や外傷についての臨床医学を中心に学びます。作業療法士に必要な知識と対象者の障がいの程度を把握するための評価の技術を身につけます。

教養科目

教養科目

専門基礎科目

専門基礎科目

専門科目

専門科目
PICK UP!作業分析学
作業療法士は、対象者に適した作業を選び、治療の目的に合わせて工夫・調整します。本科目では、材料や道具の特性を学び、作業の負荷調整や環境設定の方法を理解します。実際に作業を行い、その分析を通じて治療への応用力を高め、実践的な視点を養います。
PICK UP!作業療法評価学演習Ⅳ
(高次脳機能障害)
認知機能が低下した人を支援することは、作業療法士の重要な役割です。本科目では、神経心理学的検査や評価方法を実践的に学び、認知機能の仕組みを理解します。また、加齢や病気による認知の変化とその影響について考え、評価結果をもとに適切な対応を考える力を養います。
3年次
作業療法の治療と支援技術を習得する
様々な障がいに対する治療・指導・援助方法について、実習前に知識・技術を復習し学びを深めます。臨床評価学実習で対象者に対して評価を行い、実践力を身につけます。

教養科目

教養科目

専門基礎科目

専門基礎科目

専門科目

専門科目
PICK UP!総合事例演習
評価学実習に向けて、作業療法の対象となる疾患や障がいについて学びます。本科目では、評価から治療までの流れをグループワークを通じて理解し、臨床的な思考力を養います。また、プレゼンテーションを行い、自分の考えを他者に伝える力を身につけます。
PICK UP!日常生活活動学演習
日常生活活動(ADL)の評価と治療支援に必要な技術や考え方を、演習を通じて学びます。寝返りや起き上がり、立ち上がり、移動などの基本動作から、食事や更衣、トイレ動作などの活動分析方法を学びます。また、生活動作を観察し、客観的に記述・分析する技術も身につけます。
4年次
臨床実践を学び、国家試験合格を目指す
実習において、対象者に対して作業療法の一連の流れ(評価・治療過程)を実践し、臨床力を身につけます。学習した知識を卒業研究としてまとめ、国家試験合格を目指します。

教養科目

教養科目

専門基礎科目

専門基礎科目

専門科目

専門科目
PICK UP!臨床実習
実際の医療現場で、前身校の卒業生を中心とした経験豊富な指導者のもと作業療法の実践力を養います。対象者の状態を評価し、治療目標に沿って計画を立て、実際の治療を行うまでの一連の過程を、安全に配慮しながら実践します。現場での経験を通して、様々な対象者や障がいに対する問題解決能力を身につけます。
PICK UP!国家試験対策

3年次から専攻独自の対策プログラムが始まり、復習会や小テスト、教員のオリジナル問題で実力を強化します。4年次からは全ての国家試験出題範囲の復習を行い、全国模試を受験します。模試の結果は大学独自の分析で苦手分野や要対策分野をいち早く認識して、優先して学習していきます。

また、長期間にわたる国家試験学習は心身ともに負担がかかりますが、モチベーションを高めて国家試験学習を続けていけるように教員が援助していきます。前身校から30年にわたり培った国家試験対策のノウハウをフル活用し、国家試験合格を目指します。

先輩の声・就職先

卒業生の主な就職先一覧

作業療法士の仕事

作業療法士は、生活機能の向上を図る医療専門職。
英語で「Occupational Therapist」といい、医療や保健福祉の現場では、「OT」と呼ばれています。

障がいを持つ人の生活機能の向上を支援

作業療法士は、「人は作業(= 生活行為)をすることで健康になる」を理念に、病気や障がいを持った(持つ可能性のある)人の健康と幸福度を高めるための専門職です。この作業とは、食事や入浴から、仕事や趣味まであらゆる活動を指しています。作業療法士は、「その人らしい」生活を送るための精神的なケアも行うことから、身体、脳、心、それぞれの働きについての学問領域が土台となります。

治療・支援の方法は、対象者が大切にしている作業を把握するところから始まります。小さな子どもの着替えや高齢者の趣味活動など、人生のあらゆる機会に活躍のフィールドがある仕事です。

作業療法士の主な仕事内容
  • 運動療法
  • 物理療法
  • 障がい予防
作業療法士が活躍する分野

医療機関

  • 整形外科
  • 脳神経外科
  • 内科
  • 神経内科
  • 小児科
  • 精神科
  • 児童福祉施設
  • 高齢者施設
  • 身体障がい者施設
  • 精神障がい者施設
  • 居宅サービス事業所
  • 行政関連施設
  • 特別支援学校
  • 研究機関・養成校