北海道千歳リハビリテーション大学からのお知らせ

2020.09.25

1論文

小林匠教授の論文が国際誌「Physical Therapy in Sport」に掲載されました

理学療法学専攻 小林 匠教授の論文が、国際誌「Physical Therapy in Sport」に掲載されました。


【掲載雑誌】

Physical Therapy in Sport

【タイトル】

The prevalence of chronic ankle instability and its relationship to foot arch characteristics in female collegiate athletes

【概要】

本研究は,大学女性アスリートにおける慢性足関節不安定症 (chronic ankle instability; CAI)の有病率を調査し,CAIと足部アーチ高の関連性を解明することを目的として実施しました。

大学女性アスリート138名を対象として,CAIの国際的な基準に基づいて捻挫既往歴などのアンケート調査を実施し,CAIの基準を満たす選手には,スポーツ活動中の足部・足関節の不安定感・運動困難感に関して聴取しました。また,立位での足部アーチ高をarch height index (AHI)という指標を用いて計測し,CAIとの関連性をスポーツ種目毎に検討しました。

その結果,捻挫既往を有するアスリートは106名 (76.8 %)であり,そのうち10名 (9.4 %)がCAIと判定されました。しかし,スポーツ活動中の運動困難感を訴える選手は1名のみでした。また,CAIの有無で足部アーチ高に有意差は認めず,水泳選手が陸上(短距離)選手よりもアーチ高が低いという結果が得られました。 本研究より,CAIを有する大学女性アスリートにおいて,スポーツ活動中の運動困難感を感じている選手は少なく,足部アーチ高はスポーツ種目に依存すると考えられました。


【小林匠教授のコメント】

本研究は,スポーツ庁の委託事業である「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」の一環として,新潟医療福祉大学(江玉 睦明先生,高林 知也先生)・森ノ宮医療大学(工藤 慎太郎先生)と共同で実施されました。

本研究によって,大学女性アスリートにおいて足関節捻挫を繰り返してしまうCAIの特徴がスポーツ種目別に明らかになり,足部アーチ高との関連性も解明されました。今後も研究を積み重ねることで,足関節捻挫の病態解明に貢献していきたいと思います。

【論文情報】

Kobayashi T, Takabayashi T, Kudo S, Edama M; The prevalence of chronic ankle instability and its relationship to foot arch characteristics in female collegiate athletes. Phys Ther Sport, 46; 162-168, 2020. doi: 10.1016/j.ptsp.2020.09.002

【論文URL】
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1466853X20305253?via%3Dihub

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